タピオカ⇒唐揚げ

一昨年のタピオカブームで、全国に3,000店以上のタピオカ専門店がオープンしたものの、ブームが去った現在はタピオカ専門店から唐揚げ専門店に変わっているケースが続出しているそうです。
唐揚げは、調理場を含めて5坪程度あれば可能で、業務用フライヤーを導入すれば素人でも調理可能というのも理由の一つでしょうか。

おそらく、唐揚げのブームが去ると、唐揚げ専門店を畳んで別のものを売ることになるのでしょうが、流行に合わせてコロコロ事業の内容を変えていて、今後も永続的に収益を出し続けることができるのでしょうか?

強みを生かすことができるか

事業において、強みを生かしている企業とそうでない企業とでは、どちらの方が永続的に収益を上げ続けることができる確率が高いでしょうか?
言うまでもなく、強みを生かしている企業ですね。

事業を顧客と自社の関係で捉えると、市場のニーズに応えるために、強みを生かして創出した付加価値を提供することで対価を得るということのなるでしょう。

未経験でノウハウはないけど流行っているので……というのであれば、言うまでもなく強みを生かせる環境とは言えないでしょう。

市場に存在するのは顧客と自社だけではない

流行っているものを提供するというのは市場のニーズに応えると言えるのかもしれません。
しかし、市場に存在しているのは顧客と自社だけではなく、競合が存在します。
ましてや、利益が出そうな市場であれば、それだけ競合も多くなるでしょう。

後追いで市場参入した時点で、先行している企業と比較して経験やノウハウといった点で劣位にあります。

劣位の状況をひっくり返すだけの経営資源があれば話は変わるかもしれませんが、経営資源に乏しい中小企業にとっては現実的ではないでしょう。

競合が多いこと、また競合に勝つ(勝ち続ける)ことができるのかという点を考慮すると、流行っている市場というのは決して魅力的な市場とは言えないかもしれません。

最後に

今は○○が流行っているので、○○をやるというのは、ずっと同じ事業をやりつづけている事業者と比較して、自社のノウハウやブランドイメージに対する積み上げは少なくなります。

確かに刹那的な収益は得られるかもしれませんが、流行が去った後に次の流行が来なかったら、あるいはうまく流行の波に乗れなかったら、他社に対する比較優位性がない状態で事業をしなくてはいけなくなります。

全体的に見れば売上高は高くても、一社一社のレベルで見ると利益が出続ける訳ではありません。
あくまでも経営とは、永続的に行うという前提を忘てはいけないと考えられますが、いかがでしょうか。