変化への対応

外部環境は常に変化しています。
自社にとって望ましい変化であれば良いのですが、望ましくない変化も多々あるでしょう。
外部環境の変化に対しては、「対応する」「対応しない」の2種類の対応しかありません。

普通に考えたら対応するという選択肢しかありえないと思うかもしれません。
しかし、実際はいかがでしょうか?

変化に対応する

おそらく、一番企業が成長できるのが変化に対応して乗り切った時でしょう。

人は変化することのデメリットと変化しないメリットを実際よりも大きく評価しがちです。
そのため、環境変化に対応したという事実が自信にもなり、それが自社の成長につながるのではないかと考えられます。

結果として、対応できなかった企業が淘汰されて、より競合との差が明確になるとも考えられます。

変化に対応しない

できない理由、やらない理由を考えることに関しては、誰もがその能力を発揮します。
特に変化のスピードが緩やかであれば、まだ大丈夫、まだ変わる必要はないと思うのではないでしょうか。
その結果、どうにもならないところまで陥ってしまうというのが、パターンになっているかと思われます。

強い企業がより強く、弱い企業がより不利になりつつあるといったように、自社にとって望ましくない状況になっているというのであれば、状況に応じて以下の対応が考えられます。

  • ターゲットを変える
  • 商品を変える
  • 売り方を変える
  • 訴求方法を変える
  • 徐々に別の事業にシフトする

しかし、望ましくない変化の中においても、何とか現状のやり方(商品や手段など)を維持しようとしていませんか?

環境変化の例

各メーカーは蛍光灯の生産を中止してしまったそうです。
つまり、在庫分がなくなると蛍光灯が切れても交換ができません。
当然、そのころにはLEDライトと関連器具が品薄になって、交換するのに数か月待ち…、いつ蛍光灯の在庫がなくなるのかは分かりませんが、予想できそうな未来ではないでしょうか。

つまらない例ですが、これも望ましくない外部環境です。
これを聞いて早めにLEDに交換をするか、その内でいいと思うのか、どちらでしょうか?

放置していても事態は良くなりません。
合理的に考えると、今のうちに交換しておくのが安全です。
しかし、コストが……、忙しくて……、といったように、やらない理由を考えないでしょうか。

このように、程度の大小に関わらず変化そのものを嫌うというのは、人間の習性なのかもしれません。
しかし、対応しなければいけないのでしたら習性などと言ってられません。

最後に

外部環境を変えることはできません。
変えることができるのは自社の行動だけです。

人口減少、少子高齢化、ITの発展、海外の企業の技術力の向上……様々な環境の変化が起こっています。
望ましい変化もあれば、望ましくない変化もあるでしょう。

さて、こういった環境変化に対応しますか?それとも対応しない理由を考えますか?

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