
2025年度の中小企業白書によると、中小企業においては50代~60代前半が経営者層のボリュームゾーンとなっているとのことです。
それぐらいの年齢層の方が新社会人になったころは、まだオフィスにおいてもPCが一人1台ではなかった時代かもしれません。あるいは広まり始めていた時代でしょうか。
しかし、今は事務仕事であれば一人1台のPCを使用し、PCがなければ仕事にならないのではないかと考えられます。
PCが当たり前になったのと同様に、これからは生成AIが当たり前になります。
Table of Contents
なぜPCが当たり前になったのか
PCも、最初から当たり前だったわけではありません。当たり前ではなかったものが当たり前になるには、必ず理由があります。
では、なぜオフィスでPCを使うのが当たり前になったのでしょうか。理由を振り返ってみましょう。
業務量が増えた
第一に挙げられる理由は、業務量の増加です。
処理をしなくてはいけない業務量が増え、人手だけでは対応しきるのが難しくなりました。業務量が紙とペン、電卓で処理できる量を超えてしまったというのが実感に近いでしょうか。
能動的に効率化を目指した結果としてのPCの導入なのか、効率化をせざるを得なかったのか、いずれのパターンも考えられます。
いずれにせよ、PCを使わなければ業務が回らない状況になり、結果としてPCの導入が進みました。
取引の前提が変わった
次に、取引の前提そのものが変わったことが挙げられます。
見積書や請求書などの取引上の資料が、オフィス系のソフトを前提とするものに変わっていきました。また、インターネットも電話回線による低速な接続から、高速で常時接続ができるブロードバンドに移行しました。
その結果、データのやり取りもメールをはじめとしたインターネットを介して行うことが標準になりました。
つまり、PCを使用しないということは、取引スピードについていけないようになってしまったと言えます。
社会・制度がPC前提になった
電子申告や各種申請・届け出もオンライン化しつつあります。単純に紙の書類でのやり取りよりも早く、双方ともに手間がかからないからです。また、保管に関しても紙よりデータの方が場所も手間も必要としません。
このように制度として利便性が高い手段を選択するようになると、必然的にPCを使わないという選択肢がなくなりつつあります。
生成AIも同じ道をたどる
PCが便利な道具から、使わないと仕事にならない前提となってしまったのと同じ構造で、生成AIも、近いうちに使わないと仕事にならないものになるでしょう。
ただでさえ採用が難しくなっているため、一人当たりの業務量も増えざるを得ません。ただ、働き方改革によって残業できる時間も制限があるため、勤務時間内で必要な業務をこなさなくてはいけません。それに対して、何らかの手段でカバーする必要があります。
別の理由としては、生成AIを他社が使い始めると、生成AIを使用することが前提の取引のスピードが求められます。
以上によって、生成AIを導入せざるを得ない状況は近いうちに必ず訪れます。
いち早く導入する
皆が導入する必要があるなら、いち早く業務に取り入れた方が競合に対してもアドバンテージを得ることができます。
- 競合よりも早く習熟し、熟練度の差が競争力になりえます。
- 現在の労働力で処理能力が拡張されるので、時間当たりのアウトプットが増える分がアドバンテージになります。
- 作業時間が削減された分、人間でないとできない付加価値を上げるための時間に使うことができます。
確かに、今すぐしなくても、あるいは他社の成功事例を聞いてからでも、経営においてすぐにマイナスの影響が出るとは限りません。しかし、数年後には明確な差になっているでしょう。
特に、ノウハウの差は外から見えづらく、模倣もしづらいもので、開いてしまった差を埋めるのは一筋縄ではいきません。逆に言えば、優位性を得ることができれば、その優位性は維持しやすいものであるということです。
最後に
PCの導入前後で業務はガラッと変わったのではないでしょうか。同様のことが生成AIの導入前後でも起こります。
有料のアカウントを契約しても、PCを導入することと比べたら大したコストではありません。やらない理由、できない理由があるとしたら、変化を嫌っていることだけではないでしょうか。
ただの流行りのものなら好きなタイミングでも良いかもしれませんが、近い内にマストになるものですから、一日でも早く、生成AIを業務に取り入れることをお勧めいたします。
以上、参考になれば幸いです。



