
起業をするにあたって、事業ドメインを考える必要があります。今からどんな事業がもうかるか、長くやっていけるかということを考えます。一方、承継者はその経験がない人も多いです。もちろん、それ自体が悪いということはありません。
しかし、経営環境が創業時と変わっていたら、今までと同じことを続けていくことの妥当性は低いはずです。
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経営環境は常に変わる
創業や事業承継をしたタイミングはそれぞれですが、創業した時代とは経営環境が異なっているのは間違いありません。
我が国の人口は減少傾向にあり、少子高齢化で労働人口の割合も減っています。生成AIはまだ存在しませんでしたし、働き方改革をはじめとする労働環境についても現在とは異なっていました。
業種や規模を問わず、法改正や経済、社会や技術動向の影響を必ず受けます。自社は直接関係がなくても、取引先が影響を受ければ、間接的に影響を受けることになります。
様々な環境の変化を予測できるなら対応もしやすいでしょうが、先のことは誰にも分かりません。分かっていることは、経営環境は今後もどんどん変わり続けるということだけです。
そして、変化に対応するのが経営です。
「変化に対応する」の誤解
変化に対応するといっても、流行りに飛びつくということではありません。短期的なトレンドへの過剰な反応はむしろリスクになりえます。
重要なのは会社としてのビジョン(=ありたい姿)です。ビジョンがしっかりしていれば、環境に応じて手段を変えることもできます。ビジョンが明確でなければあてずっぽうで手段を試し続けることになります。
そのビジョンを描くのは誰かというと、それは経営トップ以外にありえません。
環境変化に対して経営者に求められること
環境の変化の中で、会社として向かうべき先が見えないと、目先の事象に対して場当たり的に手段を取るだけになってしまいます。だからこそビジョンが大事であると書きました。
つまり、今後の経営者に求められることは「時代が変わる中で、ビジョナリーになれるか」ということです。
現在の経営環境から、今後見込まれる変化に鑑みて、従業員を含めた皆がワクワクできるビジョンを描き、共有する必要があるでしょう。
それらを行うことで、変化の中でブレず、ビジョンに向かうための経営判断、業務上での判断もできるようになります。
最後に
親の世代の時代──人口が増えていた時代は、市場が拡大していた時代でもあります。市場が拡大しているということは、需要よりも供給が小さい時代です。しかし今は、需要に対して供給過多の時代です。そのため、日々の業務をしていれば自然と収益が上がるというものではありません。
そのため、経営者として管理者としての役割よりも、ビジョナリーとしての役割が強く求められるようになっています。
以上、参考になれば幸いです。



