ギブアンドテイク

ギブアンドテイクと聞くと、与えたら分受け取るというような公平な関係を示しているのだと認識している方がほとんどかと思われます。
ですが、一般的にはギブとテイクが同時に行われるのではなく、ギブした後にテイクしてもらう、あるいはテイクしてもらったのでギブするということのなろうかと思われます。

このギブアンドテイクという言葉ですが、なぜギブ(与える)が先なのでしょうか。
それは、人からテイクしてもらいたいのであれば、自らギブをしていく必要があるからではないでしょうか。
実際に「テイクしてくれたギブしますよ」という人に対して、能動的に何かをギブしたいと思わないでしょう(もちろん、昔のイギリスでなんとなく語呂が良いからということが理由である可能性は否定できません)。

さて、ギブする人も大きく3種類あります。
テイクを考えずにギブをする人、テイクを目的にギブをする人、相手によって変わる人です。

テイクを考えずにギブができる人

他者のために無償でギブできる、こういった方は身近におられるはずです。

例えば、経営者団体や、各種業界団体や協会、組合にも加盟している経営者様も多いでしょう。
こういった団体には理事や委員といった様々な役割がありますが、基本的に手弁当です。
役に就くメリットがない、あるいは極めて少ない割に時間だけ取られてしまいますので、ほとんどの人がやりたがらないというのが実態でしょう。
しかし、割に合わないことであっても役に就いて、他社や組織のために頑張っている方がたくさんいらっしゃいます。

こういった方は、周囲から一定の評価を受けているのではないでしょうか。

テイク目的にギブをする人

ギブする以上はテイクを求める、あるいはテイクがあるならギブをするという人も、何もしない人よりも評価はできます。
しかし、こういった方は業種によっては評価しづらい可能性があります。

例えば、決まったフォーマットのものを提供するのではなく、システムインテグレーターや各種デザイナーのように相手に応じて提供する内容を検討しなければいけない場合、当然ながら相手の状況や立場を考慮しながら企画、提案を行う必要があります。

その際に、無償でギブできない人の場合、自分が第一で、クライアントは自分のことよりも劣後となってしまいかねません。
その結果、顧客に取って最も良いと考えらえる提案、顧客と自身がウィンウィンになれる提案ではなく、自身の利益を優先した提案になってしまいかねません。

相手によって変わる人

好きな人のためになら無償でギブできるタイプの方もいらっしゃいます。
個人的な印象ですが、「好きな人を含めた自分たち」と「他の人たち」との間に距離を置くタイプの人がこういったタイプに多いのではないかと思います。

ギブされている人からすると、テイクを考えずにギブできる人なので、評価が高いかもしれませんが、人を選んで接しているタイプなので周囲から見ると評価は低いこともあるかもしれません。

また、新規顧客は基本的に知らない人のはずです。
つまり、「他の人たち」です。

好きな人でないと無償でギブできない人は、見込み客となる可能性がある人たちとの間に信頼関係を築くのには、やはり時間がかかるかもしれません。

最後に

環境が日々変わっている中では顕在的、潜在的を問わず、市場のニーズも常に変わっています。
ニーズを的確につかむためには、どうすれば顧客に高い付加価値を提供できるのかという意識が求められるということに対して反対の方はいらっしゃらないでしょう。

そういった意識を持てる人とは、誰に対しても無性にギブできるという性根を持つ人なのではないかと考えられますが、いかがでしょうか。