
自社のプロモーション資料やSNSでの発信などに生成AIで作成したイラストを活用する企業が増えています。
イラストを描けなくても、誰でも高精細なイラストを手軽に作成できる点は魅力的です。
しかし、生成AIで作成されたイラストに見飽きているという意見も出てきています。
それは、生成AI特有の描き込みの多さが、うるさい印象を与えていることも理由の一つでしょう。
本記事の画像もAIで作成しましたが、どういった感想を持たれるでしょうか。
マイナスイメージを与える画像を使用するのは企業としてもリスクです。
中小企業がイラストを使用する際にどういったことに気を付けるべきかまとめました。
Table of Contents
うるさいイラストになる理由
生成AIは大量のデータを学習し、高品質とされる要素を抽出して画像を構成します。
その結果、以下の傾向が如実に表れます。
- 画面全体が高密度
- 強調する要素の重複
言うなれば「味付け過多」の画像になってしまい、人間の脳には過剰な認知負荷をかけてしまう可能性があります。
画面全体が高密度
人間であれば、人物であれ、静物であれ、風景であれ、メインを引き立たせるためにメイン以外を省略したり、簡素化したりしてメリハリをつけます。
一方AIは、見たときにどういう印象を受けるかという感覚を持っておらず、全体的に均一に高精度な質感や描き込みがなされる傾向にあります。
強調する要素の重複
以下のような演出は適度に使えば効果的ですが、AIは感覚を持たないため適度が分かりません。
- 強い逆光やレンズフレア
- 彩度の高いグラデーション
- 複雑に重なり合う光と影
そのため、全体としてくどい絵になってしまいがちです。
見飽きたイラストが企業に与えるリスク
一見、高品質に見えても、視覚に対する過剰な情報は人間に視覚的飽和状態を引き起こします。
印象に残りにくくなる
全体が均一に描き込まれたイラストは、どこを注視すればよいのか分からず、伝えるべきメッセージが相手の印象に残りにくくなる可能性があります。
手を抜いているように見える
手間をかける必要のないものの手間を省くのは当然なのですが、なんでもかんでも生成AIによる画像を使用すると、企業に対する誠実さやこだわりに対する評価が下がる可能性があります。
創作品モール「あるる」の調査によると、画像・動画がAIによるものだと分かった場合、58.5%が抵抗感や不信感を覚えると回答しています。
参考:AI生成画像・動画に接した人の6割が「知らずに見ていたと思う」。AI生成だと見抜ける自信がない人も58.5%
敬遠される
人間の脳の性質で、画面上の情報量が過剰で認知負荷が高いものを無意識に避けようとする働きがあります。
その結果、生成AIで作成したイラストが目に入った瞬間に意識的、あるいは無意識に敬遠される可能性があります。
まとめ
上手く使えば生成AIが非常に強力な武器になることは間違いありません。
しかし、効果的に活用するためには、最低限以下の点に注意する必要があります。
- メインの要素以外が過剰に目立っていないか
- 伝えたいことが適切に伝わるか
- 伝えたいことを邪魔していないか
以上の条件は満たしておく必要があるでしょう。
少なくとも本記事のイメージ画像は、条件と満たしているとは言い難いでしょう。
以上、参考になれば幸いです。



