AIで可能≠人間は不要

AIの発展・普及によって多くの職業が影響を受けます。
これは確実な未来です。

しかし、「AIで代替可能=人間が不要」という短絡的な見方には注意が必要です。
AIが特定の作業をこなせることと、それが人間と同等以上の価値を持つかどうかは、まったく別の話です。

AIで可能≠人間と同じ品質でのアウトプット

そもそもの大前提ですが、AIでできるということと、AIで作ったものが人間が作ったもの以上に価値があるかどうかは別の話です。

例えば、AIによって失われる職業としてプログラマーが挙げられることがあります。

確かに、AIにコードを書いてもらうことはできますが、それが理想的なコードかどうかは別の話です。

プログラマーは単に「コードを書く」だけでなく、今後のメンテナンスを考えた「最適なコードを書く」仕事をしていますが、AIはその最適化まではできません。

また、バグが出た場合に、AIはバグ修正の候補を出すことはできますが、根本的な解決策を決めるのは人間しかできません。
加えて、プログラムの知識がない人が、AIに対して修正の指示を的確に出せないことは言うまでもありません。

AIにプログラムコードを書かせたとしても、AIが出力したコードを「理解し、評価し、適切に修正できる」人間が必要になります。

AIが担う部分

AIには特定の分野で有用な役割を果たせる可能性もあります。
実際に作業全てをAIによって賄える業務も存在するかもしれません。

しかし、前述の通りAIで可能であれば、その職業は不要というのは短絡的な考え方です。

人間が使用するものの最適化は、人間でなければ判断が難しいです。
AIには使用者の使い勝手や使用感の是非は判断できません。

生産性を上げるために、AIを補助ツールとして使うといった使用方法が現実的なものでしょう。

生成AIにある程度作業をさせたうえで、人間が調整や仕上げを行うといったことで作業時間の短縮を図るといった使い方になると考えられます。

作業自体は削減されるため、必要な作業者の数は減る、あるいは現在の作業者数で現在よりも大きな規模や多くの数量の作業をこなすことができるということになります。

最後に

AIに関しては、まだまだ発展の途中ですので、今後の見通しは不明瞭です。
様々な方が、様々な意見を述べていますが、中には極端な意見があることも事実です。

いずれにしても、「AIで可能である≠人間は全く不要」ではないことは間違いないでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

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