プラスとマイナス

一般的に使用されているネジにはプラスネジとマイナスネジがあります。
プラス・マイナスという呼び名は日本だけのもので、欧米ではプラスネジは作った人の名前からフィリップスと呼ばれおり、マイナスネジはフラットと呼ばれています。

マイナスネジは15世紀ごろに生まれたようです。
それに対して、プラスネジは1935年にアメリカ実業家のヘンリー・F・フィリップスによって発明されました。

さて、実際身の回りの物を見回すと、プラスネジの使用率の方が高いのではないでしょうか。
理由はマイナスネジとプラスネジを比較すると、ネジを回しやすいからだと考えられます。

マイナスネジをドライバーで付け外しをしたら、どなたもドライバーがずれて回しづらい経験をされたはずです。
プラスネジの場合は回している最中にドライバーがずれにくいので、こういったことはありません。
こういったことから作業効率が大きく変わるので、プラスネジの方が多く使用されているのでしょう。

では、なぜマイナスネジがまだ使用されているかというと、まさにその真一文字の溝の形が理由です。
プラスネジの場合は溝に汚れがたまるとドライバーが入りづらくなります。
それに対してマイナスネジの場合は汚れがたまっていても、ドライバーで掻き出しやすい形状になっています。
そのため、水回りやほこりや泥で汚れやすいところはマイナスネジが使用されているはずです。

まさに長所は短所で、機能的に劣っているものであっても、場面が変わると機能的に優れているものになる例と言えるでしょう。

よろしければ、話の種として使ってください。

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