やることよりも止めること

適度な運動が健康に良いということはどなたも認識されているでしょう。
では、「明日から毎朝早起きして30分~60分のウォーキングを週に4回以上やってください」と言われて、実行する人はほとんどいないのではないでしょうか。
良い結果を得られると分かっていたとしても、新しいことを始めるにはそれなりのパワーを要します。

運動を始めても、やる気が持続せずに3日坊主で終わってしまった経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
それだったら、飲んだ後の〆のラーメンを止める、脂肪と塩分が多いスナック菓子を食べるのを止めるといった、何かをやめる方が簡単に取り組めるのではないでしょうか。

企業の経営においても同じことが言えると考えられます。

作業や行程を増やすことは簡単

限度はあるにせよ、基本的に手間をかけるだけ品質が上がると考えても良いでしょう。
しかし、販売価格や納期(リードタイム)を鑑みると、際限なく手間をかけることはできません。

「作業や行程が増える分、作業のスピードを上げろ」というのは解決策ではありません。
ミスも増えますし、肝心の品質に影響するかもしれません。
作業担当者の方のモチベーションも下がるでしょう。

ではどうすれば良いかというと、増やすばかりではなく、改めて作業工程の再設計しましょうという結論になるのですが、本記事の趣旨は作業や行程が増えなくても止めることはありませんか?というものです。

止めるべきこと、止められること

常識や常態化してしまっていることで、止められること、減らせることはないでしょうか。

毎日の業務に対して意識を持って取り組んでいないと難しいかもしれません。
逆に言えば、毎日の業務の生産性向上や効率化を図るにあたって、意識していれば止められることが挙げられるはずです。

さらに言えば、止められることはないかと作業担当者に問えば、毎日の業務の生産性向上や効率化に対する意識が醸成されることも期待できます。

やることを増やすことは簡単ですが、担当者は喜びません。
品質が低下しないことが前提ですが、やることを減らせばコストも納期(リードタイム)の短縮にもつながりますし、品質の向上のための時間も捻出できるかもしれません。
さらに、担当者は喜ぶでしょう。

最後に

始めた時には意味があったものの今では意味がなくなったこと、付加価値の向上につながらないことは、まさに止めるべきことです。
新たに取り入れることばかりに目をやるのではなく、止めてしまうことができることはないでしょうか?