顧客のことを第一に考える

販売価格を据え置きにして、内容量(コスト)を削減して利益を上げるというのはよくある話かと思いますが、それを正直に顧客に伝えたことで却って顧客からの信頼を得たケースがあります。

原価を考えずに作っていたというのは、経営者として不足していた部分があったのかもしれません。
しかし、顧客のことを第一に考え、誠実に対応するという姿勢は、経営者としてあるべき姿ではないでしょうか。

さて、顧客のことを第一に考える……単なる心構え、あるいはきれいごとや理想論だと考えている人は、今後の事業は大変になるかもしれません。

特にシステム関連、デザイン関連、士業といった、同じ付加価値を提供している競合が多い事業の場合こそ、顧客のことを第一に考える必要があります。

顧客のことを第一に考えないことで、事業においてどういった弊害があるか考えてみましょう。

市場ニーズ

顧客のことを考えるためには、まず顧客を見なくてはいけません。

一人一人の顧客の抱えるお困りごと、問題、課題の総和が、自社にとっての市場です。
事業を行うにあたって、市場を見なくてはいけないですよ、なんてことは言われなくても分かっているはずですが、「顧客のことを見ていない=市場を見ていない」ということになります。

顧客のことを見ていなければ顕在的なニーズも掴めません。
また、顧客のことを考えなければ、表面的なニーズしか掴めないでしょう。
ましてや、潜在的なニーズを掴めるはずがありません。

企業を取り巻く環境は日々変わります。
環境変化に伴って、市場のニーズ、成長のスピード、競争環境といったことも変わるのですが、顧客のことを考えていないと市場の変化にも気づきにくく、今後の変化も予測しづらくなるでしょう。

必然的に事業を有利に進めることができません。

競合の存在

これだったら自分でもできそうだということで、生兵法の商品・サービスを提供しようと考えていませんか?

これは「自分の売上のために、競合と比較して相対的に低い価値を提供する」と言い換えることができるといえるでしょう。
まさに自分のことだけ考えて、顧客のことは考えていない行為ではないでしょうか。

しかし、これは競合の存在も考えていない行為だといえます。

より高い付加価値を提供している(提供することができる)競合がいるのに、その競合よりも低い付加価値を提供して、競合との競争に勝てる訳がありません。

最後に

少子高齢化という社会環境の変化、5GやAIといった情報技術の発展といった様々な環境の変化によって、競争のルール自体が変わっていきます。
作ったら売れるという時代ではありませんし、ニーズの変化のサイクルもかつてよりも早くなっていくでしょう。

つまり、既存のやり方では対応できなくなってくるということです。
常に先のことを考えた経営を行うには市場の動きに敏感になる、つまり顧客のことを見て、第一に考えて、素早く行動をするということが求められると考えられますが、いかがでしょうか。