公的機関の支援を受けやすい経営者、受けにくい経営者

事業を行うにあたって、多くの方々と関わり合いになり、またお世話になることも多々あろうかと思います。
他の経営者の方に相談をされている経営者様も大勢いらっしゃるでしょう。

経営者様が相談する先としては、商工会議所やよろず支援拠点といった様々な公的な支援機関があります。
特に、売り上げ規模が1億円台や2億円台といったぐらいの、規模がさほど大きくない企業は、民間のコンサルタントに相談する前に、公的な支援機関を活用することをお勧めしています。

公的な支援機関は無料、あるいは安価で利用できるため、うまく活用することで企業の飛躍につなげることができますが、どうしても公的な支援機関の支援を受けやすいタイプの経営者様と受けにくいタイプの経営者様がいらっしゃいます。
それぞれどういったタイプの経営者様でしょうか。

支援を受けやすいタイプの経営者様

共感できる理念を語ることができる

周囲の人間が力になりたい、手伝いたいと思う第一条件は、やはり理念ではないでしょうか。
支援する側も感情のある人間ですから、共感できる理念を持ち、しっかりと伝えることで、こういう方こそ頑張ってほしいと思うのは必然のことです。

その結果、是非ともお手伝いしたいというのは当然の帰結だと考えられます。

強い信念を持っている

この人は何かやってくれそうだと思える方と、そうでない方とでは前者の方がより支援したいと思ってもらえるでしょう。

強い信念のもとに起業して事業をやっている方は、特に社会課題の解決型の事業に多いイメージがあるのですが、業種業態は問いません。
単に儲けたいというのが悪いわけではありませんが、このままでは右肩下がりの業界を変えたい、現状の仕組みでは困っている人たちにきめ細やかな付加価値を届けられないので起業して頑張っているといった人の方が応援したいと思ってもらえるのは当然でしょう。

行動している

頑張っている方を応援したいと思うのは自然な感情だと思われます。
逆に、行動しない人に対しては誰も本気で助けようとは思ってはくれません。

特に創業社長の中には、この人は本当は3人ぐらいいるんじゃないかというぐらいバイタリティを持って行動される方がいらっしゃいます。
そういった方は、支援機関の方も情報提供をしてくれたり、必要に応じて他の経営者の方を紹介してくれたりと積極的な支援をしていただけるのではないでしょうか。

支援を受けにくいタイプの経営者様

限度を超える支援を求めるタイプ

公的な支援機関では様々な支援サービスを提供していますが、あくまでもそれらを自社に合わせてうまく活用するのは企業側です。

また、公的な支援機関という特性上、いずれの支援機関も特定企業だけ特別扱いする訳にはいきませんし、公的な機関としてできること、できないことがあります。
特に国や自治体からの公金によって運営費用が賄われているとあれば、なおさらです。

その辺りをわきまえず、あるいは勘違いして、限度を超える支援を要求してくる相手に対して、積極的に支援をしたいとは思わないでしょう。

癖が強すぎる

経営者となるような方、特に創業社長は一癖も二癖もあるような方が多いですが、たとえ癖が強かったとしても、人当たりが良い人、人の言うことを素直に聞き入れるタイプの方は公的機関の方も接しやすいことには違いがありません。
しかし、癖が強すぎて助言や提案の都度、拒否や否定をされてしまうと、じゃあ好きにすればと思われかねません。

実際に、癖が強すぎてどこの支援機関でも相手にされなくなってしまった人を知っています。
決して悪い人ではないのですが、癖が強くて接しにくい人だと思われるタイプの方です。

自身が経営している会社の中で自分がルールというのは良いとしても、公的機関の利用のルールや諸々の決まりに対して、自分のルールや基準を押し付けようととする人は論外であることは言うまでもありません。

依存心が強い

最終的に自分で考えて、自分で判断して、自分でその責任を取るのは、経営者様ご自身です。

経営者は孤独で、なかなか本音で相談する相手がいないのは分かりますが、だからといって他社に精神的に依存しても良いことにはなりません。
特に、公的な支援機関というのはその特性上、自助努力を前提にした支援になります。

支援を受けやすいタイプの経営者様とは真逆のタイプの、自分が頑張ろうという意思が感じられない経営者様に対して、積極的に支援しようとは思われないでしょう。

最後に

公的機関は国や自治体などからの与えられた企業支援という役割を負っています。
しかし、そこで働く職員や関係者は人間ですので、人として積極的にお手伝いしたいと思われない人が喜んで受け入れられるわけがありません。

以上、ご参考になれば幸いです。